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最後のマジック

第39章 31







日も出かけた明け方
ホテル



ガチャ
「悪りぃ。……連絡もし、、うわっ?!なんだよ。起きてたのか」
突然抱きつく私をしっかり受け止めてくれる快斗


「はっ!!ごめん!!腕大丈夫?!」
怪我に触れてしまったと思い離れようとするが思ったよりもがっしり抱き留められている


「とりあえず簡単に応急処置はしたけど」

「えっ。ちょっと見せて!!」

そう言ってベッドへ連れて行き座らせて服を脱がせる


その時も(いてー!)と顔を歪ませてる


包帯は血が滲んでいて


「撃ち込まれた訳じゃない?」

「うっ、、ああ。避けたから掠った」

ゆっくり包帯とガーゼを外して塗り薬を塗り新しい物に変える


「いってー!!!」

「我慢!」
(う、、はい)と渋々耐える快斗


さっきのちょっと落ち込んだ様子が持ち直した様でよかった




「はい!終わり!」

「サンキュー」

部屋着をサッと着替える快斗


「え?……戻るんじゃないの?」

「いや、今日はあいつもいねーみてぇだし」
そう言ってゴロンと寝転がる


そっと怪我とは反対側に寄り添う




「私、、、医学も勉強しようかな」

「、、は?」
びっくりして目を見開く快斗


「もし縫わないといけないくらいになったら。、、今の私じゃできないから。せめて応急処置をもっと勉強する」
そっと抱きしめながらそう言うと(バーロォ)とだけ言ってキスされる




「無事で良かった」

「ありがとな」

そう言って抱きしめ合いながら眠りについた



















「うぅーん!!……あれ」
背伸びをしてボーっとする



隣にいたはずの快斗は居なくて




ライトブルーと白の薔薇の花束が置いてあった




何だか笑ってしまう


最近は違う色の薔薇をくれる様になって




この花束は思い出になりつつあった




花束をよく見るとキッドカードが挟まっていて





You stole my heart.
      怪盗キッド









「フフッ。変なの」

思わず独り言を言ってしまう






だって





[貴女が私のハートを盗んだ]









盗まれたのは私の方なのに






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