• テキストサイズ

最後のマジック

第30章 24






それを見送ると快斗は私の手を引き無言で何処かへ歩き出す

「か、かいと?どこへ「いーから。黙ってろ」」

そう言われたら黙ってるしかなくて


暫く歩くと人気のない場所に連れてこられた


「ここなら大丈夫、か」

「あの……快斗?」
戸惑ってそう声をかけるとくるっと振り向いた

その顔は困った様な、怒った様な


「ったく///なんで来んだよ」

「ごめんなさい」
素直に落ち込む

そうだよね

やっぱり困らせちゃった


「あ、、いや。そーじゃなくて///……つーか見せたくなかったっていうか」
そう言って頭をガシガシ掻きながらそっぽを向く快斗


「え?」

「……いや、、、あーもっ!だから!!オメェのその顔が悪いっ!!」
そう言ってギュッと抱きしめられる私は若干パニック


え?


私どんな顔してた?





『わかってんのか?…俺といる時のゆりの顔、、、可愛いすぎんだよ///』
ギュウッと締め付けながら耳元で囁かれる


『誰かに見られてちょっかいかけられたくねーだろ』
(だから誰にも言ってなかったのに)とぶつぶつ文句を言う快斗




どうしよう




すごく嬉しくて涙が止まらない




そんな私を見て快斗はまた優しく涙を拭ってくれた






/ 306ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp