第3章 3
「ねぇ!!!ゆり!どういう事なの?!」
そう言って放課後私の教室に乗り込んできた青子が鼻息をふすーっふすーっとさせながら近寄ってきた
ちらほら他の生徒も居たけど青子の気迫にそそくさと帰っていき今この教室には私と青子の2人きりだ
3年生になって私は青子と快斗とクラスが離れて思いの外問題なく計画を実行できた
それが今バレたのだろうな、と青子を見て思った
「ねぇ!ゆり!なんとか言ってよ!青子なんにもしらなかった!!!快斗も!知らなかったって!」
「うん。だって誰にも言ってないもの」
穏やかにそう返す
「幼馴染でしょ?!一番の友達でしょ!!……だったら相談くらい」
違うの青子
一番の友達だからこそ
あなたには言えなかったの
言ったらずっと一緒にいたいって本心も出てきてしまいそうで
「ごめんね?」
それだけ言って笑うのが精一杯だった