第26章 22
快斗宅
「おぉ、来てたのか」
帰ってくるだろうと思い快斗の家に夕ご飯を作りがてら帰りを待っていた
「おかえり!もうちょっとで出来るよー!……え?!快斗どうしたの?!ほっぺ赤いよ?!」
慌てて冷やすものと救急箱を用意しつ快斗をソファに座らせる
「おぉい!大袈裟だって!ちょっとボールが掠っただけだって!」
「ボールって……もしかして!!」
「あぁ!あいつだよ、、、お陰でモノクル壊しちまったぜ」
ある程度の応急処置をして保冷剤を渡す
「冷やしてて。もう直ぐできるから」
ガチャ
「じゃあ帰るね?」
部屋にいた快斗に声をかける
「あー。ちょっと待って」
なんだろ
と思った時にはもう引き込まれていてギュッと抱きしめられた
「え〜?なにぃ?」
嬉しくて抱きしめ返す
「やだ快斗、、帰りたくなくなっちゃうから」
(離してー!)って軽く押すがびくともしなくて
「じゃーもうちょっとゆりの時間頂こうかな」
そう言ってベッドに押し倒された
翌日
「あいたたっ」
「え、大丈夫?ゆり」
今日は青子とランチの予定だったんだけど
なんと快斗が昨日(思ったより)加減してくれなくて腰が悲鳴をあげていた
「大丈夫、大丈夫。ちょっと変な体制で寝ちゃって」
(気をつけなよー?)と言ってくれる彼女は純粋無垢すぎて
ほんとごめんなさいって青子に心の中で謝った
「ところで今夜は行くの?」
「どこに?」
「錦座4丁目だよ!ゆり行くなら私も行こうかなって」
頭の中の想像の快斗が(おぉい?!、、勘弁してくれよー!)と言っているので、(今日は行かないよ!宿題あるし!)と断った