第24章 20
[明日20時に、龍馬のお宝を返しに来ると予告した怪盗キッド。その姿を一目見ようと、ここ鈴木大博物館には早くも100人以上の人々が長蛇の列を作っています]
「すごーい!私も行きたいなぁ!」
そう言う青子に青子パパは(危ないからやめとけ)とたしなめる
「俺もそう思う、絶対やめとけよー」
絶対くんじゃねー。めんどくせぇー。て目が言ってるよ。快斗。
思わず苦笑いをする私
「あら珍しい!快斗が私のこと心配してくれるなんて」
ニヤッと笑ってわざとそう言う青子に(べ、別にそう言うわけじゃねーけど)と言うので
「そういう訳なんだ〜?やっさしー快斗」
とニコニコ笑いながら言う
「オメェ、また遊んでんだろ」
「違うよ?優しいなって思って♪」
と言いながら快斗のアイスをもう一口食べる
「でも!本物の怪盗キッドを見られるチャンスだよ?」
青子はこちらを気にせずテレビに夢中
[果たして、明日キッドは本当に現れるのでしょうか!何故怪盗であるキッドがお宝を返しにくるのか、そして何故それが明日なのか!謎深まるばかりです]
そこで中継は終わり別のニュースに切り替わった
「確かに謎だよね?でもわざわざ返しに来るってことはさ、キッドも反省してるってことなのかなー?」
そう言う青子にちょっと怒りだす青子パパ
「あの悪党が反省するはずがない!!キッドの野郎!今度こそとっ捕まえてやる!!」
ぷりぷりしながら新聞を読み始める青子パパ
私は静かにバレない様に快斗の足をコツンと足で突いたり挟んだりして遊んでたら快斗に睨まれた
『なに?』
『オメェ、後で覚えとけよ』
まずい!変なスイッチ入れちゃったかも!
ごめんね?と小さく言うと、はぁ。とため息をつく快斗
「それに何で明日じゃないといけないんだろう。最初は近日中にって言ってたのに急に明日になったんでしょ?」
私たちが遊んでることに気づかずそう言う青子がこちらをくるっと振り向いたので急いで絡まってた足を解いた
ちょっと苦笑いすると一瞬私の目を見てギラっとしたのを見て1人で大反省