第24章 20
時々快斗は1人で隠し部屋で物思いに耽っている時がある
そう言う時は家に帰るか静かに快斗の部屋で待っている事にしていて
今日は作業もあったので快斗の部屋で黙々と手を動かしていた
カラカラカラ
「…逆転の発想ね」
ぶつぶつなにか言いながら出てくる快斗
「ん?」
「……いや、なんでもねーよ、、、まぁいっちょやってやっか!!怪盗キッドの仕事は盗むだけじゃないってことをな」
ドカッと隣に座りそう言う快斗
「……そうだね!!」
自宅
「え、、コナンくんいたの?」
龍馬展の下見から帰ってきた快斗は夜にベランダから現れ私の隣に座って今日の事を話していた
「あぁ。まぁお手並み拝見だな」
どこか楽しそうな快斗はそう言って肩にもたれかかってきたのでよしよしと頭を撫でる
「いつもギリギリなんだから。この前だって丸焦げになるところだったんだよ?気をつけてよね」
「そうだな。あいつを甘く見てるつもりはねーよ」
ブルーパロット
「坊っちゃま、頼まれていた次のマジックショーの小道具さっそくご用意いたしました」
「サンキュー」
「坊っちゃま。くれぐれもお気をつけください。今回の敵は警察だけではございませんので」
心配そうなジーちゃんにならって私も頷くと快斗は私の頭にいつものように手をぽんと乗せた
「わぁーってるよ。今回も楽しい勝負になりそうだ」
フッと不敵な笑みを浮かべる快斗の服の裾をギュッと握った
「頑張ってね」
「おぅっ」