第21章 18
ガチャ
「んあぁ?!まぁだ話してたのかよ!」
すっかり変装を解いて普通に扉から入ってきた快斗
「ん?さっき一回切ってお風呂とご飯食べてまた今コーヒータイムしながら話してるの♪」
「もうゆりちゃん、聞き上手なんだもの〜!……でも帰ってきちゃったってことは今から恋人同士の時間でしょ?私はもう切るわね!ゆりちゃん!またお喋りしましょ♪」
そう言って一方的に切る千影ママ
「相変わらず自由な人だ」
「それ絶対快斗だけには言われたくないと思う」
デスクの椅子に体育座りでコーヒーを飲む
「ご飯さっきママが持って行けって言うから下のテーブルに置いてあるよ」
「お!やった!」
快斗は嬉しそうに出ていった
「何この小さい紙」
結局あの後快斗に捕まり加減した程度のお戯れを受け止め(と言っても一回では収まらないこの男)
ベッドで2人で何も着ずにゴロゴロしてたら今日の宝石についてたと言う小さな紙を見せられた
怪盗キッドよ
次は私のターンだ
月が猶予う土曜の夜
汚れ無き杭の頭に貴殿の宝石を封じ
18年前の借りをお返ししよう
「18年前?盗一パパと関係あるのかな?」
そう言って快斗に渡すとその紙を出したり消したりしながら
「まぁ、そうなるよなぁ………それか人違いか」
と言う