第2章 2
「なんだよじっと見つめて」
なんか顔についてるか?と自分の頬を摩る快斗に(なんでもなーい)と曖昧な返事をしてみせ、そっぽを向いた
あの時から私は快斗を友情の好きではなく、確実に異性としての好きに変わってしまっている
昼食時
「青子、今度の土曜日の映画私やっぱり無理そうなの」
「え!?日程かえる?」
「ううん!大丈夫!快斗と2人で行ってきて!」
そう言ってこれ以上は受け付けません!という貼り付けた笑顔で見つめた
「えぇぇっ!快斗と2人なんて!」
想像してちょっとムスッとする青子に(喧嘩もほどほどにね)と2人にはおそらく効果が全くない言葉を繋げる
申し訳ないけどこんな気持ちで週末まで2人と一緒に居られないなと思った