第14章 13
「まぁ、まかせろ」
そう言って快斗は不敵に笑った気がした
「4階の東側の廊下です。現在目標は警官の変装を解き、階段を下って逃走中。至急応援を」
声が違うってことは得意の変装かな
そして快斗は仕掛けていた装置を発動して見事に盗んだように見せかけた
ヘリコプターが時計ギリギリに飛ぶのを見てギュッと両手を握る
怖い
快斗
「中森警部、残念ですが今夜はあなた方と戯れてる時間はありません。どうやら少々頭の切れるジョーカーを味方につけられてるようですし。それに人を呼ぶのは文字盤の中心に刻み込んだこの暗号を解いてからにしていただきたい」
風でバサバサする音が聞こえたと思ったらヘリから銃声が聞こえビクッとしてしまう
え、
快斗打たれてないよね?
バクバク心臓が跳ねる音がする
涙目になるが必死に流れないように我慢する
そしてまた銃声がしたかと思ったら垂れ幕が全て外され私たちのいる時計台の前にファサッと落ちた