【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第1章 気づいたらすでに
(やばいやばいやばいやばい)
気づいてしまったらもうそこからパニック。
知らず知らずに純粋な気持ちでヒーローを目指してきてしまったが、不純な動機が増えた。
(やばい・・・けど、尚更雄英合格しなくちゃ!!!)
彼女は過度な"爆豪推し"であるためである。
(あれ?でも・・・。あんなに大好きで何回も読み直してアニメも見直してるはずなのに、ストーリーが思い出せない・・・?)
作品のキャラクター、名前、過去などは全て記憶にあるのにこれからのストーリー展開が靄がかかった様になっている。
『まぁでもいっか!変に話変えちゃっても怖いしな!!』
紬は比較的前向きな性格でもあった。
『よーし!これからもっと頑張るぞぉー!!!』
【ガチャッ】
「紬!体調治ったの!?」
大声を出したためか、夢乃が部屋に突撃してきた。
『うわっ!?びっくりしたぁ。うん!もう大丈夫!』
「そ、そう・・・?ならいいけど・・・?」
先程の曇った表情とは打って変わった様子に少し怪訝そうな顔をする夢乃。
紬もそのことには気づいたが、馬鹿正直に話すわけにもいかず押し通すことにした。
『いやぁー、もっと頑張らないと雄英なんて受かんないもんね!』
「また言ってる・・・。そんな無理しなくてもいいんだよ?」
『無理なんてしてないよ!私が行きたいから行くの!!』
「そう・・・?あ、でも何か今までより明るいね」
『へっ?そ、そうかなぁ・・・?へへへっ・・・』
生前の記憶が戻ったためか、今までの性格から生前の性格へ若干の違いではあるが変わったらしい。
「うん!やっぱ紬が楽しく目指せるなら応援するよ!」
『ありがとう・・・?』
受験までの間、紬は今まで以上にトレーニングに励んだ。