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【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第5章 ひと騒動






「あーちょっとちょっと!そこの君ー!」
『へ?』

学校へ到着すると、校門前にはたくさんのマスコミ。
オールマイトが雄英の教師になったことがニュースになり、全国を驚かせ連日マスコミが押し寄せる様になっていた。


「オールマイトの授業はどうですか!?」
『え?あ、あー』
「何したんだアホ」
『あ、勝己!おはよー』

マスコミに囲まれて言い淀んでいると、後ろから爆豪が現れた。

「まともに相手してんなよ、行くぞ」
『え、あ、うん!』

ガシッと腕を掴まれ進んでいく。

「あれ!君ヘドロの時の!」
「やめろ」

ただでさえ鬱陶しそうにしている爆豪の表情がさらに歪む。
あの事件のことはかなり嫌な思い出になっている様だ。

『あ、ありがとうね。もう大丈夫!勝己って案外優しいんだね。そんなところも素敵!』
「意味わかんねーこと言ってんな、殺すぞ」
『あれ、優しくない・・・。照れ隠し??』
「あ"ぁ"!?」

今日は比較的落ち着いていると思いつい調子に乗る紬。

「テメー、誰にでもそんなんなんか」
『え?今度はやきもち??やだ嬉しい!』
「アホかボケ!死ね!昨日氷のやつに抱き抱えられてただろうが!」
『あ、ああ!あれは私の習性のせいで心配してくれて』
「チィ・・・。クソが!」

ヒートアップして顔が真っ赤になっていく爆豪を楽しそうに見つめる。
どうやら悪く思われてはいないらしく、暴言がひどいのは照れ隠しと思って良さそうだ。
しかし爆豪は怒って足早に先に教室に向かってしまったので、1人で廊下を歩く。

「仲、良さそうだな」
『うお!びっくりした!!お、おはよう焦凍』
「おはよう」
『へへへ。朝からラッキーだったよぉ』
「よかったな」

表情は変わらないものの話を聞いてくれる轟。
クラスメイトとの関係性は最初こそ不安だったものの、ほんの数日でその不安は解消されそうだ。





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