【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第14章 残りわずかの夏休み
「フヘエエエ〜、毎日大変だぁ・・・」
ところ変わって実習後の共同スペースで芦戸がため息と共に項垂れている。
そこにはA組女子全員が集合していた。
「圧縮訓練の名は伊達じゃないね」
「あと一週間もないですわ」
『マジできつい・・・』
「紬ちゃんだけ何か内容のレベルが違うよねぇ〜。ヤオモモは必殺技どう?」
芦戸に同調する紬に葉隠が話しかける。
「うーん、やりたいことはあるのですが・・・。まだ体が追いつかないので少しでも個性を伸ばしておく必要がありますわ・・・。紬さんのこともまだ捕まえられてないですし」
『いや、あれはまじで危ない。死ぬから』
「避けられてたら意味がありませんわ!」
「はは・・・。梅雨ちゃんは?」
「私はよりカエルらしい技が完成しつつあるわ。きっと透ちゃんもびっくりよ」
「お茶子ちゃんは?」
各々の近状報告し合う中、麗日だけぼーっとしている。
「お茶子ちゃん?」
「うひゃん!」
蛙吹が改めて声をかけるとおかしな声を出してようやく気づく麗日。
「お疲れのようね」
「いやいや!!疲れてなんかいられへん!まだまだこっから!・・・のハズなんだけど、何だろうねぇ。最近ムダに心がザワつくんが多くてねぇ」
「恋だ」
「ギョ」
『ぶっ・・・』
「お?紬までどうした?」
芦戸の"恋"のワードに動揺する麗日につられ、紬まで水を詰まらす。
すかさず耳郎につっこまれた。
「な何!?故意!?知らん知らん!」
「緑谷か飯田!?一緒にいる事多いよねぇ!」
「まぁ紬はどーせ爆豪だ・・・え!?爆豪!?なんか進展!?」
「はっこの間様子変だったけどもしかして・・・!?」
「チャウワ!チャウワ!
『違う!ぜ、全然ない!そう!それはもう悲しいほどに!!!』
「ゲロっちまいな?自白した方が罪軽くなるんだよ?」
「違うよほんとに!私そう言うの本当にわからんし・・・」
『逆に!?あの彼と何かあると思いマスカ!?』
「無理に詮索するのは良くないわ」
「ええ、それより明日も早いですしもうオヤスミしましょう」
「えぇー!!やだもっと聞きたい!何でもない話でも強引に恋愛に結びつけたいー!!」
半ばヤケクソになっている芦戸の叫び虚しくお開きとなる女子会(?)だった。