【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第14章 残りわずかの夏休み
「君らには一人最低でも二つ・・・。必殺技を作ってもらう」
「「「学校っぽくてそれでいて、ヒーローっぽいのキタァァァ!!!」」」
入寮翌日、教室に集められたA組生徒は相澤からの言葉に活気付いている。
『必殺技かぁ・・・』
「考えてなかったんか」
『うぇ!?・・・。あ、あああ・・・』
「ンだその間抜け面。やめろ」
『うぇい・・・』
爆豪が声をかけてきて、まだ慣れない感情に戸惑いながらも返事をする紬。
正直紬の個性は汎用性は高いがこれと言って抜き出た能力にかけている。
強いて言うなら人間より優れたすばしっこさと反射神経くらいだ。
プロヒーローミルコに憧れ始めた時から技のことは考えてはいたが今の紬では脚力も素早さもミルコには遠く及ばない。
「今度はアホ面の真似かよ」
『うっ・・・。いやぁ、考えてはいたんだけどさぁ・・・』
「おう」
『何かパッとしないって言うか、基本避けたり翻弄した利するのが得意だから・・・』
「撃っても撃っても当たんねーなら強ぇだろそれ」
『えっ・・・、そ、そうかなぁ』
爆豪のふとした褒め言葉に照れつつも頭を悩ませる紬をよそに話は進み、コスチュームに着替えて体育館γに集合することになった。
体育祭γーーー通称"TDL"
"トレーニングの台所ランド"と言うことらしい。
授業のため集まったミッドナイト、セメントス、エクトプラズムたちから説明を受け、各々特訓の場へ向かう。
「君はどうするつもりだ?」
『エクトプラズム先生・・・。正直自分に特化した強みがわからなくて』
「難しく考えなくていい。攻撃だけが必殺技なのではない。君の場合はできることが多いからな。」
『・・・。そっか!じゃあ、とりあえずバンバン攻撃してきてもらっていいですか?』
「よかろう。手を抜くつもりはないから、死ぬ気で避けなさい」
『!?』
エクトプラズムからも助言をもらい、あることが閃いた紬の特訓が始まった。