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【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第13章 入寮!






恐る恐る遼の外に出る紬。

『裏って書いてあったけど・・・。ここ?』

紬が辿り着いたのは寮の真裏。
カツアゲでもされそうな呼び出しにオドオドしながら周りの様子を伺う。




「早ぇな」
『かっ、勝己・・・』

少しすると、正面から爆豪が現れた。

『何カ御用デショウカ』
「んでカタコトなんだよ」

現れた爆豪はいつも通りの不機嫌そうな顔をしつつも、どこかいつもより穏やかな感じがした。

「オメェ、避けすぎだろ」
『い、いやぁ・・・。ちょっと変な夢見たみたいで』
「夢じゃねーだろアホか」
『ぐっ』

先日の爆豪の告白を自分にとって都合のいい夢だったと思い込もうとした紬の言葉をバッサリ断ち切られ、変な声と共に顔が真っ赤になる。

『死にそうなくらい嬉しいんですけど、あの。心臓に悪いです』
「まァたそれかよ。いい加減覚悟決めろや。時間あっただろーが」
『・・・だめ!だめなの!今までは勝己の顔なら永遠と見てたいって思ってたけど、今はね!顔見たら心臓口から飛び出しそうなの!』
「・・・」
『蔑むような視線もいいけケドね!?今は違くない!?』

自分の今の心境を必死に打ち明ける紬に、まるで宇宙人でも見るような眼差しを送る爆豪。

「・・・まぁ、意識してそーなるってんなら、しゃーねーな」
『えっ・・・!?!?』

【ドンッ】

「オメーは今日から俺のモンだ。あれから離れらンねーようにしたるから、覚悟しとけや」
『っ・・・・・・』
「何とか言えや」
『・・・・ひゃ、ひゃい』

蔑みの目をしていた爆豪の表情がニヤリと変わった瞬間。
紬は寮の壁に追い詰められる。
いわゆる少女漫画でよく見る"壁ドン"と言うやつだ。

刺激が強すぎるシチュエーションと爆豪のセリフに頭がパンクし顔を真っ赤にしながら絞り出すような声で返事をする紬。


「とりあえず今日はこんくらいにしといたるわ。疲れてんだろ、部屋戻れ」
『あ、はい・・・』


満足気な表情で立ち去る爆豪を見送り、紬も自室へ戻る。




部屋に戻る前に麗日と芦戸に見つかり質問責めにあったのはここだけの話である。



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