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【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第11章 脱出作戦






「・・・ーーーて」
『?』


オールマイトの本来の姿が露呈した状況の中、爆豪が隣で何かを呟くが、紬には聞き取れなかった。

「そんな・・・嫌だ、オールマイト・・・」
「あんたが勝てなきゃ、あんなの誰が勝てるんだよ・・・」

「姿は変わっても、オールマイトはオールマイトでしょ!?」
「いつだってなんとかしてきてくれたじゃんか!」
「オールマイト!頑張れ!!」
「まっ、負けるなオールマイト!!!」
「頑張れえええ!!!」


人だかりの中、戸惑いの声からオールマイトを応援する声へと変わって行く。

「「勝てや/勝って!オールマイト!!!!」」

爆豪と緑谷の声もその中に混ざって行った。

『っ・・・』

そんな二人の姿に切なさを感じ涙を流す紬。
もちろんこの展開も、オールマイトの姿も知っていたが、実際に目の当たりにした光景は以前の記憶で見たものよりも辛い気持ちにさせられた。


オールマイトの元に他のヒーローが集まっていく。
近くの被害者の救助、先に来てオールフォーワンにやられてしまっていたヒーロー達の救助が進んでいる。



その状況に煩わしさを感じたオールフォーワンの腕がみるみる変形していく。、
今までの戦いとは明らかに違う、最後の攻撃。
一方オールマイトはガリガリに痩せ細りながら、残った力を片腕に込めているため、片腕だけが以前のオールマイトになると言う奇妙な姿だった。


喉がちぎれそうな程の大声で声援を送る爆豪、緑。
切島、飯田もその光景に応援の力が入る。
轟、八百万は言葉が出ないのか静かに画面を見つめる。







国民全員が見つめるテレビの中で、オールマイトは爆煙の中片腕をあげて立っていた。

「「「オールマイトォ!!!!」」」

【ヴィランは・・・動かず!!勝利!!オールマイト!!勝利の!!スタンディングです!!!】

オールマイトの勝利の姿に涙を流して喜ぶ人々。
事件は終焉を迎え、街の人々は移動を始める。

「身動きが取れんな」
「とりあえず動こうぜ。爆豪と紬のことヒーローたちに報告しなきゃいけねーだろ」


【次は・・・君だ】


モニターからオールマイトの声が響いた。
その瞬間、感動に包まれる街の中違う意味で泣いてる緑谷。
それを静かに見つめる紬と爆豪の姿があった。





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