第10章 救世主
このタバコの匂いは…
もしかしてと思い顔をあげるとそこにいた人物は土方だった
土方に抱きつくような形になっているつばきをぎゅっと抱きしめて中村へ話しかけた
土「おい嫌がってる女を無理やり連れ去ろってか?」
とても低く冷たい声で話すので土方は酷く苛立っているのがわかった
中「ち、違いますよ!彼女は僕に惚れてるんですよ!だから一緒に帰ろうとしたんですよ!」
中村は苛立っている土方に恐怖を感じ焦りながら先程のことを伝えた
土方は自分の腕の中にいるつばきをちらりと見た
つばきは涙を流して震えていた
土「お前、童貞だろ?優しさくされからって勘違いしてんじゃねえよ。」
中「か、勘違いなんてしてない!僕に興味あるふりするのが悪い!このアバズレが!」
土方に図星をつかれ中村は大声で騒ぎだした
土「これ以上つばきのことを悪く言うなら今すぐ叩き斬ってやらぁ」
土方は刀に手を添え中村を睨みつけると中村は走って逃げた