第3章 友達
「この前ね土方さんが家まで送ってくれたんだけどね、妹みたいな存在だ〜って言ってきてね困っちゃうよ」
沖「ふーん。姉上もつばきもなんであんな野郎がいいんでさァ」
沖田は拗ねながら聞いた
「なんでだろうね…。最初は怖かったのにね。なんか優しいとこもあって惚れちゃったんだよね…。」
ふと昔のことを思い出した
初めはニコリともせず真顔でぶっきらぼうな土方を怖がっていた
ある日、近所のいじめっこがつばきのことを泣かせていた
虫が苦手なつばきに対して虫を着物に付けようと追いかけていた
そんなとき助けてくれたのが土方だった
土方は女の子を泣かせるのは男じゃないと言いながらいじめっこを倒した
それから土方を怖がらなくなり好きになった
土方を思い出しニヤニヤしてるつばきを見て
沖田は「俺は絶対に泣かせないのに」と聞こえない声でボソッとつぶやいた