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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第17章 IH予選 2日目


「…影山交代?」

「そう、だな…」


私の頭に “あの日” が思い浮かぶ。
きっとそれは私だけじゃないはずだ。



でもその後、試合の流れを見る飛雄の目は死んでなどいなかった。






第1セットを青城に取られ、後がなくなった烏野。


菅原先輩の派手さはないけれど、積み上げてきた練習と経験が生きた安定した攻撃で青城を追い詰める。




青城 17-15 烏野



第2セット中盤で再び飛雄はコーチに呼ばれナンバーパドルを手にした。そして、交代してコートに入った飛雄はボールを手にエンドラインへ向かった。



『……ふっ、』



死ぬどころか、輝いてる





「鈴木?」

『いや、影山くん…試合に出られるのが、ボールに触るのが嬉しいって顔をしているなと思って』

「…たしかに」

「スゲェ心強いな」


『はい!』



飛雄はそのサーブでサービスエースを決めた。

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