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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第15章 そして、走りだす


清水 side

こちらに歩いてきた影山は私を見てぺこりと頭を下げた。影山は同級生に対しては口が悪い方だけど、中学で上下関係を叩き込まれてきたのかとても礼儀が正しい。


『影山くんどうしたの?今日は先に帰ってていいって連絡したのに』

「…1人だと危ねえだろ」

『影山くんが?』

「は?バカ、おめーだよ」

『はは、冗談冗談!ごめんね、ありがとう。私着替えてくるね?潔子先輩、お疲れ様でした!』

「うん、お疲れ様」


タッタッ、と軽やかに部室へ走っていく美里ちゃんの後ろ姿を私たちは目で追った。

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