• テキストサイズ

【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第14章 “ネコ” と “カラス” の対峙


セットカウント
2-0



勝者:音駒高校





「もう一回!!」





日向くんの声が響いて、猫又監督は高らかに笑った。







それから2回戦、3回戦と練習試合を重ねたが、烏野は音駒高校から1セットも取ることは出来なかった。





「「集合ーッ!」」



両主将が号令を出し、相手校の監督の元へ集まった。


私が音駒ベンチでみんなを待っていると、最初にやってきた澤村先輩が私の背中にポンッと手を置いて、微笑んでくれた。


「鈴木、お疲れ」

『お疲れ様です!』



「お願いしァス!」

「「「しァース!!」」」




「…正直、予想以上の実力だった。特に攻撃、9番と10番の速攻、止められるやつはそうそう出てこないだろう。レフト2人のパワーも強力な武器だと思う。あとは…いかに攻撃へ“繋ぐ”のか、だな」

「「「ハイッ!」」」

「…とはいえ、とにかくキミ等はチームとして荒削りだし練習不足。でも、圧倒的潜在能力。練習次第で相当強くなれるだろう、頑張りなさい」

「「「アザース!」」」

「そして頑張っているのは、キミたちだけじゃないと知っておきなさい」

「「「?」」」



「…素晴らしいマネージャーに恵まれたな」



ニッコリと私を見た猫又監督に驚いていると、バッとみんなの視線が集まって、思わず顔が赤くなる。


『…………っ、』





「チーム一丸となれ、そして全国大会で会おう」





「「「あざーっした!」」」
『ありがとうございました!』



/ 642ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp