第13章 青天の霹靂とはまさに
今日は真っ暗な部屋でも全然怖くない。隣に清水先輩の布団があるというだけで、全く別世界のように心が落ち着いていた。
昨日飛雄にはすごく迷惑を掛けてしまった。私が眠りにつく直前、色々と話をした気がするけど寝ぼけていたからか何も思い出せない。とりあえず朝方、《昨日は我儘を言ってごめんね》とLINEを送ると〈まったくだ〉と一言だけ返ってきた。
飛雄も疲れていて早く休みたかっただろうに…この幼なじみの優しさには本当に感謝しかない。
「鈴木さん、まだ起きてる?」
『はい、起きてますよ』
「もしまだ眠くなかったら少し話したいなと思って」
『ガ、ガールズトークですね!?』
「ふふ、そうそう」
『実はこういうの憧れてました』
「私も」
『嬉しいです!』
「私ね、中学の頃陸上やってたんだけど、大所帯の部で話すのも得意じゃないから特別仲のいい後輩って出来たことなかったんだ。だから鈴木さんとそうなれて私も嬉しいの」
そのあと私たちは中学の頃の部活の話や、合宿での話で盛り上がった。