第11章 烏野排球部恒例GW合宿
『こんな感じで大丈夫ですかね?』
メインのカレー以外をテーブルに運び終えて、武田先生と清水先輩を見る。
「……あ、うん」
「清水さんわかりますよ…言いたいことはよくわかります」
「…はい」
『みなさん、まだ練習中でしょうか?』
「夕飯は8時頃にと烏養くんに伝えていたのでそろそろだと思いますが…僕呼んできますね」
『それなら私が行ってきます、先生は休んでいてください』
「休むもなにも僕はずっと休ませてもらっていましたが…あ、来たかな?」
武田先生の声に耳をすませると、確かに廊下から足音と話し声が聞こえてきた。ドアを開けると、そこには田中先輩と西谷先輩が倒れていた。
「わっ…、な、なにやってんのキミたち」
「武ちゃん…俺たちは、もう……うあ!?」
「ん?」
「「はあああ……わあ……」」
『あ、練習お疲れ様です!』
「「わあああああっ!」」
『な、なにかありましたか!?』
「鈴木のエプロン姿…クるものがあるぜ」
「ああ…これは色々響く」
『どうしたんですか!?』
「こいつら放っておきなって言いたいけど…ごめん鈴木、俺もこっちの仲間だわ!」
「スガのそういうとこ、変わってないな」
「もう!何年も会ってなかったみたいな言い方やめろよ」
「はは、すまんすまん」
手を洗い終えた他のみんなも、少しずつ食堂へ入ってきた。