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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第1章 キミが泣いたあの日




“当たり前”


そう、当たり前に隣にはキミがいて、
いないことこそが不自然で、
それに疑問なんて1度も抱いたことがなくて。


そんな当たり前の日々が、
形を変えぬままにずっと、
これから先も続いていくのだろうと、
あの頃の私は本気でそう思っていた。



ねぇ、キミもそうだった?



それとも、その吸い込まれそうな濃紺の目には
こんな未来のことも見えていたのかな。



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