第4章 轟焦凍
『ぁ....っンン....しょ....と..』
焦凍と材料を一緒に買ってから、共有スペースに備えられたキッチンで早速私はお菓子作りに取り掛かっていた。
なのにこれだ。
お菓子を作っている私の背後から腰には焦凍の腕が回され、首筋や耳を何度も焦凍の唇が這う。
『ン....しょ...と、これじゃ動きづらいよ...』
「今日1日ずっとに触れられなかったんだ。離れたくねぇ。」
後ろから、腰に回されてる焦凍の腕にギュッと力が入り、私の首元に顔を擦り寄せて甘い声で囁く焦凍に胸がキュンとなった。
可愛い、可愛い...けれど。誰かに見られちゃうし、今はダメなの...。
『焦凍、危ないから、ね?お部屋で待ってて?』
「俺も一緒に作りてぇ。ダメか?」
首だけ焦凍の方を向くと、キョトンとした表情で私に聞いてきた。
『でも一緒に作ったら意味ないじゃん...』
「が失敗して、また避けられる方が嫌だ」
うう......何も言えない。でもその方が私も失敗しなくて済むかもしれない。
『じゃあ、お願い......してもいい?』
「もちろん。」