• テキストサイズ

現代版おとぎ話

第3章 かぐや姫〜メンズは全部私のもの


「あーあードストライクに柚莉愛に言われて傷ついたりなんかして私ってどうかしてるよね?もう勝手にやってれば!!!ってかあんたとは随分前に友達やめたのにまだ友達ずらすんの?もうやめてくれない?私は忠告したんだからね。だって二股かけられた身にもなってよ?かわいそうでしょ?あーそうですか。お二人が柚莉愛のことを信じるならどうぞ!」
私が呆れてそう言った時だった。柚莉愛が私の肩にかけている鞄を引っ張った。
「ひどいよぉ、友達だと思ってたのに見捨てる気なのぉ?そんなに妬んでるなら柚莉愛がかわいくしてあげるよぉ。」
「だからいいって言ってるでしょーー!あっ・・・。」
柚莉愛が私の鞄を強く引っ張ったせいで鞄についていたキーホルダーが弾け飛んでしまった。チェーンのところは細かく割れて使えそうにない。
「あーなにこれ?ごめんごめん、気づかなくて踏んじゃった。」
悪気がなくヘラヘラしてる柚莉愛についに堪忍袋が切れて私は柚莉愛の頬を叩いてしまった。
「どこまで人のものを盗めば気が済むのよ?高杉先輩とだって付き合ってたかと思えば別れるし。伶菜先輩から奪ったんだよ?それに新井先輩もです。私は見損ないました。高杉先輩と柚莉愛が付き合ってたのになんとも思わなかったんですか?・・・それに柚莉愛が踏んづけたやつ・・・私のおばあちゃんの形見だったのに。ひどいよぉー。もう、許せないんだから!!!柚莉愛とは幼馴染みでもなんでもない赤の他人です。私に話しかけないで!!!」
私が泣きながらそう言ってると悠介先輩が駆け寄ってくれた。
「柚莉愛ちゃん、同じサークル仲間として見過ごしてきた部分もあるけどこれは流石に酷いんじゃないかな?」
「だって柚莉愛は悪くないもん。」
「沙希ちゃんから聞いたよ。昔からそうやって自分保持に走るんだってね。そんなことしているから周りから嫌われたんじゃないの?大学生なんだから少しは自分の頭で考えなよ。それに新井先輩のことも見損ないました。尊敬してたのに酷いですよ!綾香先輩の気持ちって考えたことありますか?沙希ちゃん行こう!」
悠介先輩が私の肩を抱いてくれて私たちは学食を後にした。


外のベンチに座って泣きじゃくる私を悠介先輩は宥めてくれて私の話も真剣に聞いてれた。
/ 161ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp