第9章 12人の兄弟〜理不尽に晒されたクラスメイトたち
「おはよう!」
いつもと変わらない教室とクラスメイト達。
男子達は雑談して笑い転げたり、女子達は時間になるまでスマホをいじったり、話したりしている。
「おはよう・・・・・」
私は小さく呟いて教室に入ると自分の机に向かう。
まただ。机には誰かの書いた落書きがあった。
【田辺千穂はおバカです!!!できそこないの死人でーす】
なんて言葉が書かれてる。
そう、私(田辺千穂)はクラスに友達もいないし、女子達からいじめを受けているのだ。
それが日に日に増して男子まで加担するようになっていった。
「・・・・・これ消せるかな?」
マジックペンで書かれている。急いでリュックサックからウェットティッシュを出して拭いていると水彩ペンで書かれていることがわかり、いたずら書きはあっという間に消えていった。
今日もまた地獄のような1日が始まる。
私がため息をついているとチャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーン♫
生徒達はチャイムを聞いて慌てて自分の席に着いた。
「お前ら静かにしろよ!」
先生が教室に入ってきた。
「おはようございます!読書の時間だから本を読むように!おい、鍋島っ!!!!誰が漫画を読んでいいって言いましたか?小説を読んでくれよ!」
先生の怒号が教室中に響く。
「うぜーだりぃ」
鍋島君は気怠そうに机の上に足を乗せていた。
それから騒がしかったクラスが静まり返ってみんな本を読み始めた。
うちの学校では朝の会の前に10分だけ読書の時間がある。漫画なんて絶対にダメ!読んでいいのは小説か児童書、エッセイのみ。あっ、写真集はダメですよと。