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現代版おとぎ話

第7章 鶴の恩返し〜地元に貢献した8年間


私はこれまで武将隊で活躍してきて仲間のことをよく知ることができた。まず紹介するのは良川次元様だ。役をやっている人が島田 彰人さん。年齢は非公開とのこと。島田さんは元々、地元の劇団に所属しており劇団俳優として活躍していたが、5年前にこの武将隊を立ち上げたリーダーのような存在だ。地元をなんとかして盛り上げたいと立ち上がって仲間たちと奮起してきた。最初に一緒に立ち上げたのが、阿倍野星対宮の役の原田幸恵さん。

そして島田さんの演じる良川次元様は戦国時代に活躍なされた武将の一人。人情に熱く人一倍仲間思いなところが島田さんに似ているなと思った。

島田さんは気前がいいのではない。優しさが滲み出ているのも役作りではなくご自身そのものだ。

私が練習でうまくいかなかった日、次元様は素敵なアドバイスをくださった。それはまだ私が武将隊に入って新人だった頃だ。

「そちも懲りずにようやるのぅ。」
次元様が練習終わりに話しかけてくれた。
「次元様・・・ご迷惑をおかけしてすみませぬ。」
私が咄嗟に謝ると次元様は笑って言った。
「私はちっとも迷惑だと思っていないわい。新人とはそうやって乗り越えていくものじゃ。今は苦しみしかないかもしれぬが諦めずにもがき続ければきっとそちに応えてくれる人々は沢山いるかもしれぬのぅ。だから諦めずに頑張るのじゃぞ。そしたらきっと楽しくなる。もっと気楽に楽しくやろうと考えていれば自然と笑顔になれるし、楽しく練習に励むことができるからのぅ。頑張りたまえ。」
「そのお言葉ありがとうござります。身に染みまする。」
私は頑張りまするぞ!と奮起をするきっかけとなった。


それからの私のお手本は常に次元様を意識するようになった。
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