• テキストサイズ

現代版おとぎ話

第7章 鶴の恩返し〜地元に貢献した8年間


仲間との練習の日々が続き、隣の町にて開催される暁月町さくら祭りに参加すべく舞台に立つことになった。

この日、向かったのは桜が咲き乱れる暁月町の城跡にて。

そしてこの日も邪魔縄忍者小五郎が和太鼓を肩にぶら下げて叩く音が響くとそれぞれ前に出て挨拶をする。

「はっ!よぉー。」
小五郎のこの掛け声より1人ずつ前に出てくるのだ。

「良川次元様を幼き頃よりお守りいたしましたのはこの私てござりまする。良川次元様の家臣の男。朝霞勇之助ーーー見参!」
朝霞勇之助が最初に棒を振り回して登場。そして挨拶と共に後ろに去る。

「はっ、よぉー。」

「わらわは桜舞い散る頃よりいらした戦国の乙女にござりまする。皆のもの!わらわについてくるのじゃ。良川次元様が長女、良川沙耶姫でござりまする。見参!」

一人ひとりが挨拶をするとお客様の声援が聞こえてくる。
「はっ、よぉー。」
「恩義は忘れはせぬ、はたまた佐山助六、香山二六、我に恐れるものなどない。戦国一の軍師、阿倍野抄子〜見参!」
「はっ、よぉー!」
「戦国一の海賊王を目指して自分を磨きまする。私は良川次元様が次男、良川團次郎〜見参!」

そしていよいよ私の番。
「はっ、よぉー。」

「皆々様、朗報じゃ!わらわはこうして参ったのじゃ。これから皆々様に愛と笑顔をお届けいたしまする。戦国一のアイドル〜巫女の命!!!見参!!!!」
最後の決めポーズも決まって拍手喝采であった。
この日は隣町の武将隊との共演でもあるのだ。


泡沫繁々様と会うのを楽しみにしてきたのじゃ。

そして我ら戦国あっぱれ武将隊は挨拶が終わったあとに舞を舞った。男性陣はアクロバッド華麗に披露して女性陣は煌びやかな舞を舞う。桜が咲き乱れるこの日にぴったりな演舞となった。
/ 161ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp