第2章 出会い、非日常が日常へ
数日後、ジェイムズに呼ばれ、稜華・ジョディ・キャメル・赤井の4人が集合する。
「忙しい中済まないね。稜華くんの任務報告を上層部に上げた結果、FBIの中の3チームに、直近のサイバー犯罪が予測された3カ国への出国命令が出た。我々は日本だ」
『日本…』
思わず声に出てしまう稜華。
「出国は1週間後。それまでに今任務を持っているものはなるべく早く済ませてほしい。そして、稜華くん。君はこの1週間の間で、他の国に出国するハッカーと情報共有を済ませる様に」
『かしこまりました』
「出国は5人全員でする予定だ。任務の完了だけではなく、不在時の引き継ぎなども抜けのない様、頼む」
「ジェイムズ、今回の任務は滞在期間は不明なの?」
口を開いたジョディにジェイムズは頷く。
「その予定だ。サイバー犯罪が行われる日程の情報等なにかしら掴めればまた変わることもあるだろう」
「日本ってことは稜華さんが居た国ですね」
『…はい、出国先は日本の首都ですか?』
「そうだ。東京へ行く事になる。大丈夫、このチームで既に何度も東京で任務もこなしている。稜華くんばかりが負担なることはないよ」
⦅まさか早速日本で任務になるなんて。しっかりしなきゃ。黒の組織から日本を守らなきゃ⦆