第2章 出会い、非日常が日常へ
「俺たちは日本に行く事になりそうか?」
不意に口を開いた赤井にジェイムズが頷く。
「まだ確実ではないが上にあげればきっと正式な任務として降りてくる事になるだろう。そうなれば我々のチームが日本へ出国となる可能性が最も高い」
「日本へ馴染みがある我々のチームに稜華さんも配属されたとなるとほぼ確実でしょうか。しかし稜華さんに取ってはその方が都合も良さそうですが…」
「来たばかりの手前、少し申し訳ないが私もそう思うよ。確定次第、また皆んなに集まってもらうとする。それまでは各々任務に勤しむ様に」
「さぁ、今日は稜華の行きたいお店に入りましょう」
様々なお店が並ぶ通りをルンルンで歩くジョディと目が回りそうになる稜華。
⦅アメリカに来てまだ3日目だし、行きたいお店も食べたいものも決められない…⦆
『ジョディさんのオススメのお店に行きたいです。軽食とカフェラテが飲めるお店で騒がし過ぎずゆっくりできるお店がいいです』
「そうねぇ。それならあるわよ、捜査局の近くにオススメのカフェが。朝からやってるから今日みたいに泊まり込みで仕事した後に行きたくなる様な素敵なカフェよ♩」
そう言われ、捜査局の方向へ5分ほど戻ったカフェへと案内された。
店内と別にテラス席でも飲食ができるカフェで、広さはあるが適度に静かな咳もあるようで一人でも過ごしやすそうな雰囲気のカフェだ。
『確かに…、この近さと雰囲気なら私一人でも通えそうです』
「そうでしょう。テイクアウトもできるけどせっかく天気もいいしテラス席へいかない?食べ物は何にする?」
『そうですね、私もテラス席行ってみたいです。私はエッグベネディクトとホットのカフェラテにします』
「OK、ここは私が払うから好きな席を選んで先に座っておいて頂戴」
稜華はカウンターへと向かうジョディに一礼してテラス席へと向かう。