吸血姫/フェイタン/イルミ/HUNTER×HUNTER
第6章 2次試験
「わぁ、大軍」
下を通り過ぎていく肉食の豚達。
「なに、図体がデカいだけ」
フェイタンが飛び上がって豚を真っ二つに切り裂いた。
「ただの豚ね」
「ナイス!」
試験管がどこで見ているか分からない。
一応自分の分も取らないと…
口笛を吹いて音を立てると豚が迫ってくる。
「ほらおいでー」
向かってくる豚の大きな鼻に拳をぶつけると痙攣した豚がひっくり返る。
肉が弾け飛ばないギリギリまで押さえたつもりだったけどお尻が弾け飛んでしまった。
「まだ力の調節が難しい」
「そのうち慣れるね」
気にしなくていいとフェイタンがフォローしてくれた。
フェイタンにお礼を言いながら豚を引きずって豚の焼きをメンチに出すが不合格と言われてしまった。
あれ?不合格?
豚は全員合格して寿司になるのかと思っていたら、メンチがおなかいっぱいになりみんなが不合格で終わってしまった。
こんなストーリーだっけ?
何か間違えたかな?
本を取り出して読んでみてもやっぱり試験は寿司まで進んでいる。
何か変だなと首を捻るコーネリア。