吸血姫/フェイタン/イルミ/HUNTER×HUNTER
第4章 ザバン市
「ハイ、番号札です」
マメ頭の試験管からプレートを差し出される。
「わぁ!ありがとうございます!!」
両手で受け取るとマーメン・ビーンズは笑ってくれた。
405番のプレートを受け取って胸元につける。
「無事ついて良かった」
「まだ試験はこれからね」
「そうだけど…ここまで来れるとは思ってなくて」
406番のプレートをショルダーバッグにつけたフェイタンは不思議そうに首を傾げた。
こんなに上手くいっていいのだろうか?
少し不安になる。
まあ、フェイタンがいるから最終試験までは行けそうだ。
すると上からトンパが声をかけてきてパイプから降りてきた。
トンパは自信満々に常連達の情報を話し始める。
103番の蛇使いバーボン。
76番の武闘家チェリー。
255番のレスラートードー。
197~199番のアモリ3兄弟。
384番の猟師ゲレタ。
常連の名前と簡単な紹介を教えてくれるトンパ。
そんな中悲鳴が聞こえてヒソカに視線が集まる。
ヒソカ・モロウだ!
キラキラした目で見ていたら隣に立っていたフェイタンが舌打ちした。
「フェイ?」
「めんどくさい奴がいるよ」
不機嫌オーラMAXだ。
「めんどくさい奴?」
フェイタンはヒソカの事を知っているらしい。
「44番には近づかない方が得策ね」
「どうして?」
コーネリアを見るフェイタン。
「アイツに興味あるか?」
質問を質問で返されて戸惑う。
「だって沢山いる中で44番だけ警戒しろ!なんて気になるじゃん」
「念を使えるのが44番と301番だけだからよ」
ゴン達に聞こえないように静かに言うフェイタン。
301番のイルミにも気づいたんだ。
「フェイがそう言うなら気をつけるね」
「他は大した事ないね。コーネリアが負けることないよ」
「そう言われると照れちゃうなぁ」
呑気に笑うとトンパがまた長い話を始めた。