吸血姫/フェイタン/イルミ/HUNTER×HUNTER
第3章 ドーレ港
扉を開けると魔獣が女性を拘束していた。
「魔獣!!」
レオリオの声に慌てて武器を構えるクラピカ達。
女を掴んだまま魔獣がレオリオの横をすり抜けて外へ飛び出した。
慌ててゴンとクラピカが後を追う。
残されたコーネリア達の前には一匹の魔獣が男を踏みつけている。
「くそっ!」
レオリオはナイフを構えると魔獣が向かってくる。
おかしい…魔獣は先程外に出た一体だけの筈。
漫画にもこの魔獣は登場しない。
コーネリアはレオリオに向かっていた魔獣の顔面を殴りつけて窓から外へ吹っ飛ばした。
「怪我人をお願い!」
「あ、ああ!」
吹っ飛ばした魔獣を確認するべく外へ出ると姿がなかった。
「どこいった?」
大きな影が重なり背後に魔獣が現れた事を知る。
振り返る前にフェイタンが魔獣を蹴りつけて吹っ飛ばした。
「これでいいか?」
フェイタンは面倒くさそうに伸びている魔獣を見るのでコーネリアは笑顔を向けた。
「ナイス!!」
よく殺さなかった!っと褒めてあげたい。
この子はナビになってくれるから、生かしておかなければならない。
フェイタンは弱く殴ったコーネリアを見て手加減したのだった。