第3章 ドーレ港

バスは目的地に到着しないと聞いてレオリオが慌てて着いてきた。

5人で廃墟のような路地裏を歩いていく。

｢無人？｣

｢隠れてるだけね｣

周りを見回すコーネリアの前をフェイタンが歩く。

そういえばここは？

クラピカが歩みを止めたので一行は足を止める。

すると建物の影からゾロゾロと人がでてきた。

先頭のおばあさんには見覚えがあった。

｢ドキドキ…ドキドキ2択ク〜〜〜〜〜ズ！！」



おばあさんが目を見開いて叫んだ。

漫画で見たことあるシーンにコーネリアは興奮した。

これは確か答えないが正解だったはず。


クイズが出される前に後をつけていた男が現れる。

母親と恋人、どちらを助けるか…

男は自信満々に母親と答えて先に進んでいった。

そして次は私たちの番。

息子と娘が誘拐された、一人しか取り戻せないがどちらを助けるか。

答えはどちらも選ばない。

堪忍袋の緒が切れたレオリオは落ちていた木を折っておばあさんに振り上げるとクラピカがそれを止める。

解答の時間が過ぎて正解抜け道が開かれた。

選ばないのが正解だと聞いてレオリオは呆気に取られてから声を出して笑う。

おばあさんに謝罪するレオリオ。

ゴンを先頭に暗い道を歩く。

｢もしフェイだったらどっちを選ぶ？｣

隣を歩くフェイタンに静かに尋ねる。