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吸血姫/フェイタン/イルミ/HUNTER×HUNTER

第3章 ドーレ港


船はドーレ港に着いた。

港へ降りるとふわふわしている感覚。

長い間船に乗っていた為か足元がよろける。

フェイタンが立ち止まって傍に寄ってきた。

「どうした?」

「足がフラフラする」

「どこかで休むか?」

「んー」と返事を曖昧にしているとベンチへ誘導される。

先客が居たがフェイタンの威嚇で慌てて席を立った。

気の毒だがベンチに座ると気分が良くなっていく。

「ありがとう」

立ったままのフェイタンが視線を逸らした。

「別に大したことないね」

照れているのか猫のようだ。

「船長!色々ありがとう」

休んでいるとゴンの元気な声が聞こえた。

ゴンは船長にお礼を言うと山の一本杉を目指せという。

レオリオが地図をみて反対方向だからバスに乗ると言ったが、ゴンは船長を信じると歩き出してしまった。

困惑するレオリオを置いてクラピカもゴンの後ろを歩き始める。

「私達も行こ!」

いきなり立ち上がった私に驚く彼の手を掴む。

「バス乗らないのか?」

「こっちが正解なの」

フェイタンにウインクすると軽く相槌が返ってきた。

「ゴンー!待ってー」

振り返るゴンの表情が明るくなる。

「私達も一緒に行ってもいい?」

「もちろん!」

船の中ではあまり喋らなかったが、人懐っこいゴンは頷いてくれた。
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