吸血姫/フェイタン/イルミ/HUNTER×HUNTER
第2章 船
残ったのは5名。
それはコーネリアが見たかった人物だった。
真っ直ぐな目をした少年ゴン・フリークス。
彼は酔った男達のために水や薬草を分けていた。
金髪の美少年クラピカ。
彼はハンモックでずっと寝ていた。
眼鏡をかけた背の高い男レオリオ。
雑誌を見てニヤニヤしていた。
あの揺れで船に残ったのは原作通り3名だけだった。
コーネリア達全員が名乗ると、なぜハンターになりたいのかと聞かれた。
反抗していたクラピカとレオリオだったがハンター志望者を振るいにかけていると知ると志望理由を話した。
そして2人は意見の違いで口論し甲板へ出ていく。
まだコーネリア達は喋ってないのに。
嵐が酷くなっているとゴンと船長も2人の後を追う。
ちらっとフェイタンの様子を伺うも彼に変わった様子はない。
クラピカの口から殺害予告が出ているのに、気にしていない様子。
静かになった船内でコーネリアは座り込んだ。
「皆が帰ってくるまで本でも見てよっか」
「行かないのか?」
「フェイは気になる?」
内容は知っているから、わざわざ荒れ狂う甲板に行かなくていい。
フェイタンが見たいなら行っても良いけど…
「興味無いね」
彼は隣に腰を下ろして鞄から本を取りだした。