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一目惚れ【影山飛雄】

第24章 伝える


次の日の昼休み。
ガヤガヤと賑やかな廊下の中、私と仁花の心音はドクンドクンと音を鳴らしている。
職員室へと向かう私達の手には、入部届けが握られているのだ。

多くの生徒が集う廊下を進んでいくと、
職員室の前に美しい女性が立っているのが見えた。

あのオーラは……

「清水さん!!」

そう声をかけると、清水さんはニッと笑って言った。

「あ、2人とも。会えるかなって思ったんだ」

ま、眩しい!その笑顔、眩しいです!!

…なんて言葉はグッと飲み込んで私は口を開いた。

「どうかしたんですか?」

「昨日2人が入部宣言したの見て、私からも一言伝えたくて」

「「??」」

「2人が入部してくれるなんて、すごく心強いよ。
バレー部のために色々動いてくれて本当にありがとう。」

そう言った清水さんは、ふわりと笑っていた。

「「ヴッッッッ」」

清水さんの周りだけ、空気が浄化されているように見える。
まるで桜のような笑顔に、ついつい私達は息を詰まらせた。

「こ、これから、精一杯頑張ります!」

「清水さんみたいになれるように精進します!!!」

そう答えると、清水さんは嬉しそうに「うん、ヨロシクね」と笑った。


「……マイナスイオン……」

ボソリと私がそう呟くと、仁花は声漏れてるよ!!とでも言いたげに目を見開いてこちらを見るのだった。


清水さんのおかげで緊張も和らぎ、無事、職員室で武田先生に入部届を出すことが出来た。
武田先生はタンポポのような笑顔を浮かべて入部届を受け取った。

先生曰く、既に1件バレー部への寄付の連絡が届いているそうだ。

「2人のおかげで遠征費も無事集まりそうです!」

「本当ですか!」

「よかったぁ…!」

「この調子で、少しずつ壁を越えていきましょう!」

「「はい!!」」


この日、私達は
"烏野高校男子バレー部 マネージャー"という
新しい肩書きを手に入れたのだった。
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