• テキストサイズ

一目惚れ【影山飛雄】

第24章 伝える


まさかここまでの天然だったとは……。

衝撃のあまり言葉が出ないでいたが、チラリと影山くんを見ると
伏し目がちに顔色を暗くしている。

「ま、まって影山くん、
私影山くんのこと嫌いだなんて思ってないよ!」

慌てた口調でそう言うと、影山くんはゆっくりと顔を上げた。

「…は?」

「この前のやつは、周りの人達が間違ったこと言っちゃってただけだよ!」

「じゃあさん、俺の事嫌いじゃないのか…?」

恐る恐る、そして驚きながら影山くんはそう言う。
なんだか大きな犬のようだ。

「そう言ってるじゃんっ!!」

ニカッと笑って言うと、影山くんは安心したような顔をした。

「…俺、さんに嫌われてるって思って結構キツかった」

「えっ!そうだったの!?」

「無理して挨拶させてると思ったら申し訳なくて
どうやって返事すればいいのかわかんねえ時期もあった」

そういえば、その1件以来たまに気まずそうにしている時があった。
周囲に変な噂をされていたことが原因かと思っていたが、
嫌われている、という認識に動揺していたのか。

けれど、意外だ。
人にあまり興味がなさそうな影山くんだが、
誰かに嫌われているということにも傷付くのか。

「…嫌うわけないのに」

思わず溢れ出た言葉に、影山くんは目を開いてこちらを見る。
そして、突然爆弾を投下した。

「じゃあ、さんは俺の事

好きなんだな」

安心したようにそう言う影山くんに、私の心臓は速まる。
間違っては無いけれど。正しいのだけれど。



……両極端すぎないかい?
/ 190ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp