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一目惚れ【影山飛雄】

第23章 私は


その頃私はドキドキしながら携帯電話の履歴から及川さんを探していた。

前回の大会の時、携帯電話を探すのを手伝った。
確かその時に電話をかけたはず……

「あ、あった!」

電話をかけた日付からこれが及川さんの連絡先だと分かる。

1度影山くんの方を見ると、影山くんはうん、と頷く。
私もうん、と頷き返し、及川さんに電話をかけた。

ドッドッドッドッと、心臓は走り出す。
影山くんと一緒にいるときとは違う理由で
心臓が大きくなっている。

数回コールをしてから、〔もしもし?〕と及川さんの声がした。

「も、もしもし!突然すみません、です!
今大丈夫ですか?」

〔ちゃん!どうしたのー?〕

相変わらず及川さんは調子が良さそうな話し方をする。

「じ、実は、及川さんに伝えたいことがあって……」

〔ん"っ?…な、なに?〕

「……あ、あの」

〔……うん?〕

「わ、私、」

〔…………うん〕

緊張で、マネージャーをやる、という言葉がどうしても出てこない。
青ざめながら影山くんの方を見ると、影山くんはポンッと背中を叩いてくれた。
その手に安心を覚え、私は1度深呼吸をして、言った。

「……私、マネージャーやりたいんです!」

言った!ついに言ったぞ!!

〔…マネージャー?何の?〕

「バレー部です、」

〔……女子?〕

「だ、男子です、」

〔………青城の????〕

「か、烏野高校の男子バレー部です!!!」

緊張のあまり少し声を大きくしてしまった。
電話越しに静かになる及川さん。

〔…………は?〕

電話越しでもわかる。かなり機嫌を悪くさせてしまった。

「や、やらないって言ったのにごめんなさい。
私、どうしてもやってみたいって思っちゃって、すっごく考えたんですけど、でも、でも……」

〔なんでバレー部なわけ?〕

「えっ、」

〔他にも部活あるでしょ?〕

「……あんなに部活に熱中して、一生懸命な人達見るの初めてだったんです。」

〔…………ふぅん〕

「嘘ついちゃって、本当にごめんなさい」

及川さんの圧に、少しずつ目が潤っていく。

そんな私を見て、影山くんは「貸せ」と言って携帯電話を奪った。
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