第2章 ホワイトクリスマス
「……可愛い。」
「ほ、ほんと?!えへへ、やった。…カカシ先生もすごくかっこいい。マフラー、似合うね」
「パックンチョイスに感謝しないとね。手、つなぐ?」
「えっ?」
「寒いでしょ。」
「う、うん。」
そうだ、今日は先生と生徒じゃないんだ。
なるべく平然を保ち手を取るとカカシ先生は私の手と一緒に2人の手をカカシ先生のコートのポケットに入れた
(は、はは、恥ずかしすぎる!!!)
映画や物語で見るやつ…っ!私がカカシ先生としちゃってる…っ!
「楓?」
「ひゃいっ!?」
「あっはは、もう本当可愛いな。クリスマスイブですから。固まってないで歩くよ?」
外はすごく寒いのに
私は恥ずかしくて顔から湯気が出る勢いだった
歩いていると見慣れたメンバーが目に入る
「はーーーーめんどくせぇ、どこもかしこも皆浮ついてんな〜」
「相手がいないからって嫉妬してんのー?シカマル〜」
「はぁ?お前もいねぇだろ、イノ。」
「うっさいわね!そもそもこんなに美人なあたしが、あんたらと過ごしてあげてるんだがむしろ感謝してほしいくらい!チョウジもわかった!?」
「僕は別に2人と一緒じゃなくても良かったんだけど〜」
猪鹿蝶の三人が楽しそうに歩いてるのが見える
「カカシ先生、あそこ、シカマル君たちがいるよ。手、離さなきゃ。」
「ん?本当だ。おーいお前ら〜」
(!?!?!?!?)
聞いてた?聞いてた??手を離さないとって言ったんだけど!?
私の手は依然カカシ先生のコートのポケットの中で強く握られている
(圧倒的握力を感じるぅ……)
「ん?カカシ先生…と、楓?」
「や、やっほー、シカマル君…」
「ちょ、ちょっと楓ど、どういう事!?」
「あはは、やっほー、イノちゃん…私もよくわかってない…ははっ…」
「あれぇ?カカシ先生って楓とついに付き合ったの?」
「ちょ、チョウジ君…付き合ってないよ…」
あたふたする私と私たちを見て驚いている三人を見ながらカカシ先生は幸せそうに笑っている