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二作目 宍戸真二

第1章 本編


宍戸真二の両手と両腕には、秘密があった…

右手には、中二病 
左手には、イジメを表し、
両腕には、痣と傷が付いていた。

一時、辛すぎた時には、治らないほど、最悪な状態まで、
深く傷がついたのだった…

そんなこんなで、公立中学から、
皆と離れる為に、神山高校 夜間定時制に
入学して、その時から、両腕に包帯を巻くようになった…

指にも包帯を巻いているが、
これは、シルバーの指輪で、何とか、ごまかしている。
こんな、痛々しい、傷を誰にも見せるわけにも、
いかない、イジメと中二病の名残だから…
傷と痣が、たくさんある、両手と両腕を、
誰にも、見せるわけには、いかなかったのだった…

そして、ある日の学食

絵名が、そのことに関して、口を開くのだった…

「真二くんってさ、いつも、包帯巻いているじゃん?
怪我とか、しているの?」

「いや、してない」

「そーなんだね…」

「じゃあ、俺は、先に教室に向かうぞ」

「うん、また後でね」

「あぁ」

放課後、絵名が、チンピラに囲まれている所を
見つけたので、黙ってはいられなかった…

「すみません、この子、俺の恋人なんで、
やめてもらいませんか?」

「チッ…男持ちかよ」

いくぞ、と、男は何人か引き連れて、去って行った…

「大丈夫か?」

すると、絵名は、小声で…

「ありがと、真二くん」

「ごめん!聞こえなかった…」

「じゃあ、これなら、わかる?」

と、絵名は、背伸びして、俺のほっぺにキスをした
誰も見ていなくて、良かった…
俺の心臓は、しばらく、止まることなく、
うるさい状態だった…

「これで、わかった?」

「う、うん…」

「じゃあ、一緒に帰りたいけど…
家まで、送ってくれない?」

「わかった!恋人だからな!」

絵名は、俺の手をギュッと、握りしめて、
不安な表情で、一緒に、夜道を共にするのだった…

「ねぇ、真二くんは、夜道、怖くない?」

「まぁ、平気な方かな?」

「真二くん、手握って、痛くない?」

「そんなに、痛くないな…」

「そうなんだ…
あっ、そろそろ、家に着きそう…」

「そうだな」

「真二くん!また、明日!」

「うん、また、明日」

明日も、きっと、会える、そんな気がするのだった。
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