• テキストサイズ

二作目 宍戸真二

第1章 本編


俺は思い切って、絵名ちゃんに、
ラブレターを書いてみた。

(東雲絵名さんへ こんにちは
突然の手紙、びっくりしたよね。ごめんね

同じクラスの宍戸真二です。
覚えてるわけないし、接点もない訳じゃないけど…

気が付けば、二年間も、同じ場所にいるよね。

絵名ちゃんのSNSで、投稿されている絵やイラストで
毎日のように、元気をもらっているよ

どんなに、辛い時や、悲しい時も、
絵名ちゃんの絵やイラストを見て、

俺も元気で居られているんだよ

俺の中で、絵名ちゃんの存在が、大きくなっていって

最近気が付けば、絵名ちゃんのことしか
考えなくなっちゃったみたいだ…

これからもずっと一緒にいてくれないかな。
よかったら付き合ってください。

返事待ってるね 宍戸真二)


この文章を手紙に書いて、便箋に入れた…


東雲絵名ちゃんへ、宍戸真二より

と、書き、後は、どこに置いておくかが問題だな…
机の中に入れておくか、下駄箱に置いておくか…

それとも、本人が気づくような所…
って、どこか、わかんねーし!

あっ、そういえば、今日の日直、
俺と絵名ちゃんだった!
これは…チャンスだ!

しかし、渡すタイミングが、
全くと言っていいほど、無く
結局 渡し損ねるのだった…

あーどうしたら、いいんだろう…

それから、俺は絵名ちゃんの事を
ずっと、見ていた。

ラブレターを、持ったまま、
ずっと、彼女の顔を見ていたのだった。

その後も、意を決して、
ラブレターを絵名ちゃんの下駄箱に入れるのだった。

後は、もはや、どうなってもいい。
そう感じた。
/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp