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転生したら人生やり直せたって話

第1章 人生リセット


「……ん……」

綺麗な青空が木の葉の隙間からちらちらと見えてくる
本当にあるんだなぁ、死後の世界
あたたかくて、あぁ…天国だ、私天国に来ちゃったんだ
地獄へいかなきゃ行けないのに…

ゆっくりと体を起こした

「なんか…」

妙にリアルな感触…それにこの手……

「ねぇ」

「わっ!!!」

「なんでこんなところにいるの」

「え、え?」

赤色の髪の毛に少し赤みのある目…海外の人、?
でも日本語…

「あんた名前は?」

天国って翻訳機能までついてるの?
てか彼は制服?学生?
ていうかここ彼以外誰もいない
死後の世界ってもっと人がいるんじゃないの?
だって1日に人が死ぬ量なんて数えられないくらい…

「ねえ聞いてんの?」

「うわっす、すみません!!」

メガネをいつもの癖で触ろうとすると

「あ、あれ…」

ない

「あれ、あれれ」

どこにもない

「なに?」

「め、めがね!めがね知りませんか?」

「メガネ?みてないけど」

「え、、あ、落ちた時に…」

どこかに落としてそのまま無くなっちゃったのかな
あれは私の顔が隠れてちょうどいいのに

「で、名前なんていうの?」

「天野……です」

「ふーん、なんでここにいんの?」

「な、なんでここって…デ、デリケートなこと聞くんですね」

「は?」

学生ってそんなもんかまあ死んでるし隠す必要もないか、お互いどんな死因だろうが事実は変わらないし

「自殺です……対して現世に思いやりもないですし後悔とかはないですけど…あ、あなたはなんでお亡くなりに?」

「ねぇ、ふざけてんの?」

「え、い、いやそんなことは!!」

なんでこの人怒ってるの??自殺ってそんなにダメだった?
あ、でもそうだよね気分悪くなるか、この子学生だしもっと生きたかったんだろうな、私みたいなおばさんが自殺なんて軽率な発言だった


「すみません…軽率なことを、、まだ生きたかったですよね。貴方は病気ですか?事故ですか?」

「ねえさっきからなんの話してんの?不法侵入の天野さん」
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