第1章 人生リセット
SNSって本当に心の拠り所で友達もいない私にはぴったりだった
「私なんて…」
「そんなことないよ!」
「死んでいい人間なんていない!」
「私も同じです…」
顔も知らない誰かは味方をしてくれた
それだけが私の承認欲求を満たした、初めはそれだけでよかった
ある時からメイクに目覚めて写真を上げるようになる
「かわいい」
「タイプ」
「いや嫉妬されてただけかよ!!」
「マジで可愛い!惚れる!」
自分の見た目を認めて貰えばどんどん承認欲求が強くなって、必要とされたくなっていけないことに手を出した
「ちょっと最近どこに行ってるの!そんな高いものどこから!!」
「うるさいな!黙れよ!!お前らなんて親でもなんでもねーよ!」
「なんだその口の聞き方!!!!」
「お前らが言ったんだろうが!出来損ないで悪かったな!!!」
それから家を飛び出て色んな人の家を渡り歩いた
家族は私を探したりはしなかった、それが答えだった