第7章 She is pearl of me 25.8(裏)
一種の、『いきもの』の『雄』としての、本能だったかもしれない、と感じ、(変な感じや)と身動ぐ。
真珠と初めて経験した行為が、『命』に繋がることだというのは理解していた。
伊達に医者の息子では無いし、正直、初めて家族以外の女の裸を見たというほど純情でも無い。
触れたの初めてだったが。
真っ当な16歳男子高校生として、ある程度の性には触れている。
それに関わる『命』について、新しく生まれるもの、としか考えていなかったが、今は、自身と真珠の『命』について思った。
穏やかに寝ている真珠の胸元に耳を寄せる。
トク、トク、と穏やかな心音に、なぜか目頭が熱くなって細い腰に抱きつく。
「マコト、」
母に甘える子どものように、顔を埋めて抱きつく。
「愛しとる」
「ん、」
小さな寝言を言って、汗が引いた侑士の頭を撫でた真珠。
「だいすき」
いつも、真珠が言う言葉を口にすると、急に恥ずかしくなって、もぞもぞと布団に潜り込んで目を閉じた。
end