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12歳年下の彼に溺愛される話

第3章 12歳年下の彼



『じゃ、また…13日の水曜日に…』

「はい…、13日にここで…」

次に会うのは…
いつもの水曜日のジムなので。
港斗君とはここで別れて。
時間が早いので、
トレーニングして帰ると言う
彼がジムに入って行くのを見送って
巴は自分の家に帰った。


ーーー
ーー


住む部屋も決まって。

その部屋で使う家電も揃えた。

…と…、なると…だ。

後は…自分の部屋の荷物を

…纏めないといけない。

それも…次の週末…までに…だ。

まぁ…引っ越しと言っても

ここから歩いて行ける距離の場所だし。

部屋の鍵は11日に貰えるみたいなので。

纏めたものから少しずつ…、

何かのついでにでも運んでも…良い位だ。

荷物を纏めていたら夕飯だと、

下の階から母が呼んでいる声がして

夕食を済ませて、それから続きに取り掛かる。

こっちが…荷物を纏めていると。

5歳年下の出戻りの妹…である

千冬が部屋に来て。

手伝いにでも来てくれたのかと思ってたら。

「ねぇ、千冬…。大和は?」

『大和?ああ、今はじーじとお風呂だよ』

そう言いながらLINEをしてるのは
結婚する相手の男…なのだろうが…。

『ねぇ…、巴姉…のさ…、
あの8年付き合ってた
…男…がさ、居たでしょ?
確か、雄介か雄二か、
啓介かなんか、そんな名前の』

段ボール箱に綺麗に服を畳み直しながら、
巴が詰めながら。適当に
妹の話に耳を傾ける。

「ああ、雄介さんのこと?
その、雄介さんがどうしたの?」

『若い女…孕ませて…お姉ちゃんの事、
捨てちゃったってくらいなんだしさ。
やっぱり…凄かったの?
その雄介さんって男、
…あっち凄かったんでしょ?』

「あっち?あっちってどっち?」
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