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12歳年下の彼に溺愛される話

第104章 彼と私の8月26日 ―夜―



もう先月の7月の沖縄旅行の
プレハネムーンで新婚旅行の
気分は味わったつもりで居たから。

彼が近場でご近所新婚旅行を
しませんか?って提案してくれたから。

色々調べて、探してくれたんだろうなって。

今日の…あの…チャペルでの
プレ結婚式みたいな…指輪交換も…。

と…色々とこのぷち新婚旅行を
振り返りながら考えていると…
段々と胸が一杯になって来てしまって。

「港斗ぉ…大好きぃ…、
私、港斗君のお嫁さんに…なって
良かったって思ってる…っ…。
なんか…上手く…言葉に出来ないけど…
沢山…結婚式の事とか、指輪の事とか
ホテルの事とか…考えて…調べて…くれて
こんな…素敵な…ぷち新婚旅行…、
計画して貰って…嬉しい…ぃ…ッ…」

『あっ、ちょ…巴?
僕も…巴と結婚する大事な日に
何か特別なことがしたかったんですよ。
多分何年か後とか、例えば10年後とかに
あの時は…あそこに行ったよねとか
泊ったよねとかって話を…巴と
一緒にできたらいいなって…思ったんで』

「うん、…そうだね…、…うん…」

『あっ…泣いてます?もしかして
僕、泣かせちゃいましたか?』

「だっ…て、嬉し過ぎて…。
こんなに…幸せで…良いのかなって…」

『良いですよ』

とあっさりと彼がそれを許してくれて。

『幸せじゃないと困りますよ、
僕は巴を幸せにする義務が
あるんですから…当然ですよ?』

「えっ…でも…それじゃあ…」

私を幸せにするばっかりなのでは?と
そんな風に思ってしまっていると。

にこっと目の前の彼が
こっちの顔を見ながら笑って。

『巴の幸せが
僕の幸せですからね?』

「……っ…ぅ…ッ…」

『ちょ…、また泣いちゃったんですか?』

「だってっ…み、なと…旦那さんが…
私の事…喜ばせるような事…するから…ッ」

『続きは…あっちで聞きますよ?
あんまり長湯してたら、
のぼせちゃいますからね?
今度は…えっちな花嫁さんの
衣裳着て貰っても良いですかね?』

と…私の旦那さんが言って来たので。

お風呂から上がって、備え付けの
壁に掛けてあるバスローブを
湯上りの身体に纏った。



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