第104章 彼と私の8月26日 ―夜―
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しばし……繋がったまま
休憩を余儀なくされて。
お風呂のお湯は溢れ放題に
なってしまってたんだけど。
彼が用意してくれていた
バラ風呂用の真っ赤なバラを
お風呂に浮かべて
彼と一緒に…バラ風呂に入って。
「凄いね、真っ赤なバラのお風呂…」
『何か、ミックスカラーしか扱いが
ないショップと、ピンク系とかって
色の系統が選べる所とあったんですけど。
やっぱり今日は赤が良いかなって』
冷蔵庫に…シャンパンがあったから
ここで飲んじゃいましょうかと
彼がシャンパンを取りに行って、
グラスと一緒に持って戻って来る。
真っ赤なバラがが浮かんだ
バラ風呂に浸かりながら、
旦那さんとシャンパンで乾杯をして。
『何かこのバラは
終わたらお湯から上げて置いて
涼しい場所で保管して置いたら
何回か…使えるみたいですよ?
明日、家で…バラ風呂にしても良いですし
バラプールもできますよ?』
「バラのプール……」
『ええ、そうです。
風呂がアリならプールでも…
いいんじゃないかなって…
バラが浮かべられるんだったら
お湯でも水でも温度はどっちでも
いいんじゃないですかね?』
水盆とか噴水でバラを
フローディングフラワーに
したりとかするんだったら
それがプールでも良い訳で…。
「じゃあ…明日…
テラスハウスでしてみる?」
『明日なんですけど…、
兵庫県立美術館に行きませんか?
今月は丁度、北斗の拳の
原画展をギャラリー棟でしてるんで』
兵庫県立美術館……、そう…
丁度…1年前の…今日…
彼と…デートに行った場所。
『本当はブライダルフェアは別日にして
今日行くかどうかって迷っては
居たには居たんですよ…ね…。
でも…ここのホテルに、泊まろうって
こんな時じゃないとならないかなって…』
「でも…セトレ…チャペルも
凄い素敵だったし…、
レストランのあの淡路島の形の
プレートも凄かったし、お肉…も
…柔らかくて、美味しかった…し…。
このお部屋も…凄い広いし……ッ
あの…旦那…さん、あ、ありがとう…ね?
その…先月…沖縄行ったばっかりだったし
結婚式するのは…先だからって…
私は…思ってたから……」