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12歳年下の彼に溺愛される話

第104章 彼と私の8月26日 ―夜―




『あ…の…ああ言って置いて
あれなんですけど……』

このブライダルインナーは
結婚式の当日とか多分
フォトウエディングの日にも
使おうと思ってるんだろうけど…。

申し訳なさそうに声を掛けて来て。

『それ…脱ぐ前に…
今日の…オプション…それに
フルセットで装備お願いしますッ』

と…お願いしますと
手を合わせて拝まれてしまって。

お風呂に入るって脱いだはずなのに…。

ブライダルインナーの状態で
さっきのチャペルで被っていた
ウエディングベールを被って、
アクセサリーを付けて。

これをと…さっきの袋の中の
ガーターベルトなしで捌ける
ゴムのガーターストッキングを
これも一緒に…と言うので…。

白のガーターストッキングを履いて。
レースのグローブをはめた。

『凄い…綺麗です…』

「でも、下着だけどね?」

ガバッっと抱きつかれてしまって、
こっちの腰に彼が腕を回して
お互いの下半身を密着させると
彼に…濃厚なキスをされてしまう。

着ていたタキシードの
ジャケットを脱ぐと
ベッドルームの隅にある椅子の
背もたれに捨てる様にして引っかけて。

そのままグイっと
蝶ネクタイを緩める。

真っ白のタキシードの
旦那さん仕様の彼が
全部…脱いで行ってしまって。
私だけの…旦那さんの…状態になる…と。

『髪の毛…後ろ…降ろした方が…
良くないですか…ね?』

留めてあるピンとかで
痛いんじゃないかって意味で
そう聞いてくれたんだろうけど…。
アップにしていた髪の毛を降ろすと。
纏めやすいように巻いてくれてたから
ふわふわのウェーブの状態の
降ろし髪…になる…。

『アップも…お似合いでしたけど
今の方が、…僕の…お嫁さん感が
あって…可愛くて素敵ですよ、巴』

身体が浮かび上がって、
彼にお姫様抱っこで抱き上げられると
そのまま真っ赤なバラの花びらで
描かれたハートの中央に降ろされる。

私を降ろした時に花びらが舞って
ベッドの上に真っ赤なバラの花びらが
飛び散ったみたいに広がる。

ビスチェは後ろは編み上げだけど
前は金具で引っ掻けてあるだけだから。



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