第104章 彼と私の8月26日 ―夜―
こんな…嬉しい事が
1日に沢山あって良いのかな?って
思う位に…沢山の嬉しい通り越して
嬉し過ぎる事があり過ぎた1日だった。
確かに…、今までの自分の
人生を振り返ったとしても
こんな日はもう二度と来ない気がする。
「確かに…、港斗君の言う通りかも…
今日みたいな…日は…きっと、
この先…も…無いかなって思う位
沢山沢山、嬉しい事があったなぁって」
『今日は…特別な日ですから、
僕にとっても…は、もちろんですけど。
巴にとっても忘れられない1日に
したいなぁって…思ったんで…』
「……忘れる訳…ないよ…、
今日だけでも…何回ありがとうって
言ったら良いのかわからないぐらい…」
『じゃあ…お礼をはずんで貰えますかね?』
「え?お礼?」
バラ風呂に一緒に入った後に
これを着て欲しいと言われて。
中身が見えない袋に入った
何かを彼に渡されて。
「これ…えっちな感じのやつ?」
大体こうイベント事での
彼からのリクエストはえっちな
感じの下着??が多かったから。
きっとこれはえっちな感じの
ウエディングドレス風の下着??
なんだろうなって言うのは…
今までの経験で分かったんだけど。
『今日、身に着けてるそれは
本番当日にも着て貰いたいんで…』
この白のビスチェと
セットの白のショーツ…
やっぱり…そうかな?って
思ってたけど…
ブライダルインナーだったんだ。
『でも…その感じだと、
サイズはピッタリそうですね…』
「太るなって事…?」
『大丈夫ですよ、毎日
一緒に夜の運動付き合いますから』
そう言って嬉しそうに
ニヤニヤとして笑っていて。
私の彼は…入籍して旦那さんになっても
相変わらずと言うか…そのままだから。
何だか、ホッとしたと言うか
港斗君は港斗君だなって思って
ふふふと…笑ってしまっていて。
『これ…脱がせますね…?』
彼がそう言って…
今着て居るドレスの
背中のファスナーに手を掛けて来て
ジジジジと…音を立てながら
ファスナーを彼の手に降ろされてい行く。
下の腰の所まで、降ろし切ると。
スルッと肩の部分を落とされてしまって。
肩を落とせれれば
ストンと全部脱げて
白のブライダルインナーだけになる。